このエントリは複数回にわたって書き足していっているため読みにくくなっているが、とりあえず「Alexaや監視カメラなどを導入するためのそれなりの情報を共有する」という目的のためなのでご容赦を。
まずAlexaを導入
昨年夏に実家にAlexa(正確な名称はEchoだが、同様の機器はすべてAlexaとして機能するので以下アプリ含めてAlexa)を導入した。
これにより、
- 朝決まった時間にラジオを入れる
- 同時に天気予報や時報、外気温をアナウンスする
- 「呼びかけ」機能の利用
ができるようになった。
特に「呼びかけ」はスマホからAlexa、あるいはAlexaからAlexaという形でインターホンのように使えるため、高齢の親にとってはスマホよりも使いやすい上に、手間も電話代もかからない*。呼びかけの音量をこちらから大きくすることもできる。
*Alexaを設置する場合、あるいはSwitchBotを遠隔で管理するにはHUBとWi-Fi環境が必須。回線については後述。
ほかにAlexaだけでできること
- レンジなどの音が鳴った5分後にレンジ内に食品を忘れていないかアナウンス(家電の動作音を検知してトリガーにすることができる→今のところ作動していない)
- 親がラジオなどの音を操作した場合、夜中に元の音量にリセット
日本でもAlexa+が導入されれば、話し相手もできるようになるのかもしれない。
追加でSwitchBotを導入
母親が真夏にエアコンを入れていなかったり、暖房と間違えて操作してたりしたので、
- エアコンの動作を自動化するためにHUBと温湿度計
- 非常時の室内確認、玄関のセキュリティのためのカメラ各1台
も導入した。
スマホにすでに自宅用にSwitchBotのアプリが入っていたので、すべてSwitchBot製品で統一(たんにアプリを増やしたくないだけで、とくに理由はない)。
SwitchBotだけでできること
ちなみにSwitchBot機器はAlexaがなくてもスマホアプリだけで使える。
- カメラで動作検知→スマホに通知→遠隔で動画(音声付き)を確認(会話も可)
- 室内が高温→スマホに通知→遠隔でエアコンON
- スケジュールでライトのON/OFF
- 深夜になったらエアコンOFF
たとえば、
- カメラにある時間帯だけ動作検知させる(午前1時から6時までだけ、など)
といった細かい設定をするのはSwitchBotアプリでのみできる(Alexa側の設定で、その通知をAlexaにしゃべらせることはできる)。Alexa側から見たカメラ画面はかなり簡素なものになる。
また動作検知で通知させると、カメラセンサー内に継続して動作があると次々に通知を送ってくるということになって鬱陶しい。そこでAlexaのほうで「待機時間」を設定すると、一度通知をしたあと、その時間内の動作は通知しなくなる(玄関先での長い話などは再度通知がくる、といった設定が可能)。
SwitchBotとAlexaを組み合わせる意味
SwitchBotアプリだけだとアプリ上の操作だけだが、Alexaがあれば音声で操作/通知が可能になる。
- カメラで動作検知→Alexaによる音声通知→(アプリもしくは本体に画面があるタイプで)画像による確認
- 音声で呼びかけて、Alexaにエアコンなど家電のON/OFF(別途HUBが必要)、操作、室温を訊く(別途室温センサーが必要、内蔵のHUBもある)
といったことが可能。
あとは組み合わせとして、
- 呼びかけをした時にテレビの音が大きい→SwitchBotアプリでこちらから消音(あらかじめそのテレビのリモコンにある消音ボタンを登録する必要がある)
という使い方もできる。
わかりにくいのだけれど、(ぼんやりイメージしてた)Alexaの下にハブを介してカメラなどのセンサー・スイッチ類がぶら下がる「Alexaによる管理システム」↓
というわけではなく、SwitchBotアプリによるシステムがあって、そこからハブを介してAlexaにデータを受け渡しする仕組み(図3)、という感じ。Alexaはあくまで音声によるインターフェースというか。
注意点
よく見かけるSwitchBot製品の「Wi-Fiは2.4GHzだけ」問題。
実家の場合はルーターから出てる電波のネットワーク名末尾のaをgに変えて接続設定すればOKだった(aが5GHz)。
あとはデフォルトでカメラのLEDがONなので、SwitchBotアプリの設定で切ることができる。
実家はWi-Fiがすでにあったので、Wi-Fi関連のハードルは低くて助かった。
コスト
Amazonのセール時に購入したので、
- Alexa(Echo Pop)
- SwitchBot製品(HUBミニ、防水温湿度計、カメラ2台、SDカード)
で2万円ぐらい。
Wi-Fiを新設する場合、これに月々3〜4000円ほどかかる。
しかし、親とAlexaでやりとりしたり、室温などをチェックするだけであれば光回線はオーバースペックに思える。
より廉価な回線については、ほかに以下の方法がある。
- 「simフリー ルーター」などで検索すれば、simを差すタイプのルーターが売られている。楽天モバイルなどの安めのsimを契約して差す、という方法であれば月1000円程度で済む。USBタイプなどもあり、初期費用は1万円を切る。
- 「チャージ ルーター」などで検索すれば、あらかじめ100GBのデータ通信が可能なルーター(なくなれば再チャージ可能)が見つかる。初期費用は1.5万円ほど。これで月々どれくらいの通信量かを見て、再チャージする時の目安にすればいいかも。
結論
総じて想定通りというか。
- 電話で連絡がつかない時にも遠隔で部分的には確認できる、という安心感
- 「呼びかけ」による気軽なコミュニケーション
- プライバシー的に問題のあるカメラを使わなくても、室温の変化で活動のチェックができる
- カメラの動体検知で朝起きたのを検知→家電ONなどもできる
- 玄関での詐欺などの不審者対策
あとはドアの開閉センサーやカメラのない動作検知センサーなどもあるので、それぞれ場所に応じて使うといいかも(ドアセンサーは次回設置の予定)。


